《MUMEI》
――祐斗は俺のマンションを出ていった。
俺はベッドに座ったままオイルライターで煙草に火を付ける。
――やっぱ男だったよな、うん…男。
決して軟らかくは無い躰、
当然だけど、全て俺と同じ作りの男だった…。
それなのに今までに無い程激しく、
興奮した。
刺激を与えれば俺と同じ様に勃ち上がり、
同じモノが出る同類の性器。
例え酷く甘い声を放ってもそれは紛れもなく、男の声だった…。
俺は今まで二人の女の子と付き合って、当然体の関係をもった。
多少の見たくれの違いはあっても、部品が共通する躰にどちらも同じ様に欲しがり、同じ様に求めた。
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