《MUMEI》

美母のその部分が、まるで別の意思を持つ生き物のように、ゼウスの指を迎え吸い込む。
「とうとう、天帝の座を手に入れましたねゼウス」
「全ては母上の導きの
賜物(たまもの)です」
坩堝を二本の指で掻き交ぜながら、乳房の手を喰いこませ上へ持ち上げると、固く勃起した乳頭を母の口元まで持っていく。
ガイアは妖しく美貌を
上気させながら、背後から覆い被さってくるゼウスと共に、ちろちろと自分自身の乳頭を、息子と分け合うように舐めた。
二つの舌に纏(まと)わり付かれ、紅い乳頭は
唾液で濡れ光りながら、
さらに硬く育っていく。
「しかし己が父を殺(あや)めた私は、きっと地獄へ落ちるでしょう」
ガイアは背後の息子に頬をこすりつけ、
「地獄などありませぬ。あるとすれば、それは
私達が生きるこの宇宙の事でしょう。
死ねば存在は無に帰るだけ・・・・。
生きている間に、この
地獄の王になった者こそが勝利者」
喘ぎながら言う。
「やはり母上は偉大だ」
「しかし螺旋教には注意しなさい。今や天津神族の中で強大な力として育ってしまったこの剣を、うまく利用できたのは
上策でしたが、その剣先がいつこちらを向くとも限りませぬからね」
「わかっています。利用価値が無くなれば、いづれは厄介な僧どもも始末するつもりです」
ゼウスは会話をかわしながらも、坩堝の中から硬い豆状のものを探り当て、指の腹に挟んで焦(じ)らすように優しくしごいた。
「あっ!あっ!」
たちまちそなえを忘れて、腰を持ち上げるガイアの動きに、湯面が騒々しくざわめいた。
「侍女の前ではしたないですよ、母上」
「ああん、だって・・・・」甘えるように息子に頬を寄せたガイアの眼は半眼に閉じ、真紅の瞳は
遠くを虚ろに見つめる。
「もう焦らさないで・・・・」
「何が欲しいのです、母上?」
「ああ・・・・これを!」もどかしそうに背後に伸ばした繊手が、ズボンの上から、ゼウスの高ぶりの形を確かめるように動いている。
「父クロノスの『もの』よりも、息子の『もの』の方を欲しいとおっしゃるのですか?!」
ゼウスが乳房を握り潰した。
「ああ・・・・そうよ!いつものように淫らな母を罰して!あなたのもので存分に突き殺して!」
立ち上がったゼウスのズボンのジッパーを下ろすと、勢いよく飛び出してきた反り返る肉棒を、うっとりと一瞬見つめ、
乳房を重そうにたわたわ揺すりながら、唇を被せていく。
妖しい眼で息子を見上げた美母は、すぐに情熱的なフェラチオを開始した。

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