《MUMEI》 自慢野郎「俺、息継ぎ無で50m泳げるんだぜー!」 「俺、大体いっつもテスト100点なんだよ〜。もう、賢すぎて困るぅ。」 「俺、俺、俺…」 こう自慢ばっかりしている糞野郎は、塚本直輝だ。 「もう、ウザイな。自慢ばっかりしやがって。」 「はぁ?悠太。今何つった?あぁ?この俺様に逆らうのか?」 「ハッ、そんなことで怒るなんて、バカバカしいな。」 「はぁ?そんなこと言うお前のほうがバカバカしいんだよ!!」 「お子様。」 「………おい、テメェら、コイツの事殺せ。」 「アイアイサー!直輝様ぁーっ!」 アホくせぇ手下が直輝にはついてるんだな。 笑える。 「オイ、お前、直輝様に逆らったのか?あぁ?」 「逆らった?直輝が自慢話ばっかしてるからムカついただけだろ。」 「お前っっ……!!!」 …それから数分が経った。 僕の体は血だらけになっていた。 手に、血。 足に、血。 口に、血。 頭に、血。 あーぁずいぶん体が鮮やかな赤色に染められたな。 もうこんな姿、見慣れてる。 僕はともかく、今後、直輝が可哀想だ。 残念だね、 高2という若さで人生が終わってしまうなんて…。 直輝、もうお前の命は短いよ? 僕がその命、捻り潰してあげるから。 まぁ、楽しみにしてて? そして、 ―――――――――僕にこんなことをしたのを、一生悔やむと良いね。 前へ |次へ |
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