《MUMEI》 友の秘密圭汰 〜side〜 「心的外傷?」 「そう。精神に強いショックを受けるとなる病気よ」 「精神にショック…」 俺は保健室で保健の先生の小林に 宇理の状態を聞いていた。 「その人に関しての嫌な記憶を忘れてしまうってこと」 「……へぇ」 どうやら宇理の突然の変化は その心的外傷のせいなんだと思った。 ずっと想っていた陸斗先輩に あんだけ酷い態度を取られて 辛かったんだろ…? 苦しかったんだろ…? 宇理はずっと 耐えてた。 階段から落ちたあの日 身体だってボロボロだっただろうし 頭だって打ってたはずなのに 陸斗先輩に拒絶の一言を言われたから 忘れてしまったんだ …… でも俺はこの事を 誰にも言うつもりはない。 勿論、陸斗先輩には絶対に言わない。 宇理が今笑ってられる。 宇理の笑顔を守ってやりたい… 好きな子を 守りたいと思うのは当たり前だろ…? その後 保健室から教室に戻った。 前へ |次へ |
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