《MUMEI》
夢のなか
あなたの誕生日にあげたネクタイ。

何にしようか?

何なら喜ぶ?

何なら使ってくれる?

いろんな人に相談して、いっぱい悩んで、

あなたに似合うものを探した。


「ありがとう」の言葉に

私がどんなに嬉しかったか

あなたは知らないでしょ?

使ってくれたのを見て、

泣きそうになったのも

気付いてないでしょ?


昨日、あなたが久しぶりに使ったあの名前。

めまいがした。

時が戻ったのかって

錯覚した。


でも、

結局すべては

夢物語。


夢はこのまま

夢のままなの?

もう

叶うことはないの?

それが

現実なの?

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