《MUMEI》

タクヤ…今ならまだ…間に合うぜ…

マサキさんが言ったんだ

マサキ…何が、間に合うってんだ?…
知ったような口を叩くな!…弱い者の軽口ほど、情けないものは無いぜ…

…確かに俺は弱かったな…お前とバカやって、楽しかったのも事実だ…
…だけどお前は、そんな俺より弱いんだよ…
…弱いから、他人の不幸が欲しいんだろ?
…残念だが、翔太も優香も、お前のヌルイ罠なんか、蹴飛ばしちまってるよ
…翔太は、強いぜ…

ほざくな…そのガキの、ドコが強いってんだ?…
笑わすな…

見てわかんねーのか?…
…現に、何の得もねーのに、こんだけの女が集まってるじゃねーか…
お前をやっつけるためじゃねーよ…翔太を案じて来てくれてんだ…
…お前みたいに、餌をばらまいて集めたりしてねーぜ…

ふっ…女に何が出来る…
何人集まろうと、無力な存在さ

腕力だけならな…
…こんだけの人数、襲いきれねーだろ?…

どうかな?…
案外簡単に黙らせられっかもしれねーぜ…

二人のやり取りに、俺、口を挟んだんだ

止めようよ…
…説得はムリだよ…
…ヤルしかねーんだ…
母親のおっぱい恋しい、お坊ちゃんに、能書き言ってもね…
…女は外に出な…
…醜いモノ…見ることはねーよ…

そう言って、また、ペットボトルに入れたガソリンを、まいたんだ

翔太!………マジか?…お前

…当たり前だろ…
優香にコナ掛ける奴は…ぶっ潰す…なぁに…未成年だから、短いさ…

させたくねーな…殺しは…
こ、殺し?!
ダメ、絶対ダメ!させないよ、翔太!

俺とマサキさんの会話を聞き、
姉ちゃんが、叫んだんだんだ!

マサキ!アンタわかっててガソリン渡したの?!

サエさんが叫んだ

…翔太、怒り狂ってやがるからな…
…止めれねーんだ

マサキさん、タクヤを見たまま、静かにそう言ったんだ…

…恨む相手を間違ってるな…その女は、自ら股開きに来たんだぜ…
…その、隣の部屋だ…
お前の女が、チンポ突っ込まれたのはな…

タクヤが俺に言ったんだ

…間違えてねーよ
…優香は、アンタに抱かれたくて、お洒落して…
…ここに来たんだ…
…それを…物のように手下に渡しやがって…
…不幸な女を作りたいだ?…なめきってやがるよな……人の気持ちを、踏みにじって楽しんでやがるのさ………喧嘩じゃぁ…勝てねーからな…

タクヤに、ゆっくり近付きながら、
そう話した、俺…


…タクヤ!…引け!
…お前にそこまでの覚悟はねーだろ……引けよ…

マサキさんが怒鳴ってた

…そのガキを助けるために、俺に引け…か…
…完全に、敵なんだな……マサキ…

そう話したタクヤが
…マサキと翔太を黙らせてやるよ…お前ら、好きな穴、使いたい放題だぜ…どうする?…逃げるか?

バカ男たちに、そう言ったタクヤ

つ、捕まるぐらいなら…やっとくか?

…だよな…俺は、また、優香だ…
…彼氏の前で…ひぃひぃ言わすのは、たまんねぇからな…

くっくっ、いい趣味してんなぁ…なら……俺はまず、サエにすっかな…

そんな会話をした、バカ男たちに

女をなめてんじゃないわよ!

キッチリ務所に送ってあげるわ…

そうよ、早漏の包茎のくせに、自分が下手なの自覚してないの?!

…小さくて、指かと思ったわ…お金もらっても、お断りね…

美女軍団?が、言葉で反撃してた…

バカ男たち…怯んでやがる……小心者なんだな…

…タクヤ…目を冷ませ……こんなクズしか周りに残ってねーじゃねーか?!…
…目を、冷ませよ…タクヤ…

マサキさんの言葉は、タクヤには、届かなかったみたいだ

タクヤがステップインして、マサキさんに蹴りを放ってた

マサキさん、折れた腕で、咄嗟にしのいだけど

ぐぁぁぁ!

…悲痛な叫びがあがってたんだ

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