《MUMEI》

リビングに…戻った俺………

……見れて、よかったね…
姉ちゃん、そう言ったんだ
………勃起しちゃってるけど…なんか………悲しくて……なんか…

………翔太…おいで…

姉ちゃんに呼ばれた

姉ちゃん、俺を抱きしめたんだ…

…何も言わず、優しく俺を抱きしめてくれてた…

…感受性が、暴走してた……どうしていいかわからなくて…

…何も……言葉…

いいかけた俺に

いいのよ…みんなわかってる…いいのよ…

姉ちゃん、そう言って
ギュッと、俺を抱きしめたんだ

タクヤより…モテやがるな…翔太…

当たり前だろ…俺は偽物だからな…
……抱くより、難しいんだ…惚れられるってのは…
本気だから……去って行ったんだよ……マジだから……抱かれないんだ…

タクヤさんの、声…

…私も、そうしなきゃね……

サエさんの、声…

…止めて…翔太、泣いてる……人一倍、気持ちを理解しちゃうから…
…今は…その話し………止めて…

姉ちゃんの、声…

………パーティーは、寂しい終わりを…向かえたんだ…

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