《MUMEI》 それから3ヶ月後 未だに立ち直れない私は 部屋で引きこもっていた。 今日は珍しく雨が降っていた。 空は雲で覆われて灰色に見えた。 樹は今頃何をしてるのかな… 私の頭は樹の事でいっぱいだった。 「果奈!電話よー?」 突然聞こえてきた母の声で我に返った。 「はーい…」 誰…? 私に電話かけてくる人なんて 友達か樹くらいだよ。 樹だったらいいのに。 そんな期待を胸に電話に出た。 「はい、もしもし?」 「果奈ちゃん? 樹の母です。 今すぐ〇〇病院に来てほしいの」 樹のお母さんからだった。 もう嫌な予感しかしない。 急いで病院に向かった。 前へ |次へ |
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