《MUMEI》

                                    
       私は……

 なんてひどい彼女だったんだろう


  大好きで愛しくて仕方ない彼が


   こんな状態になってる事に


     気づけなかった……


      彼が辛い時

     彼が苦しんでる時

 近くで支えてあげれなかったなんて



   フラれたとばかり思って

      一人で傷ついて

       最低だよ



   止まることを知らない涙が


  静かに頬を伝ってボロボロと

   床に虚しくこぼれ落ちる



   樹もたくさん泣いたんだ

 手紙は所々丸い形にふやけていた


      世界で1番

  大切な人を失ってしまった



       ねぇ樹

   あなたがいないこの世界で

  どうやって生きろって言うの?


     私には樹だけだって

     わかってるくせに

    笑って生きろだなんて


      樹らしいよ…



   あなたが居ないこの世界で

 笑うなんて到底の間は無理だけど

     樹の願いは必ず

    私が叶えてみせるから



   私の中であなたの存在が

  消えることは永遠にないから



     あなたもどうか

   私との思い出を忘れないで

    空から見守っててね…


                       **fin**            

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫