《MUMEI》

                                        「玲菜ー、今日どこ行くー?」


    「遊んでぇ、ラブホ(笑)」



    この会話は私じゃない。


  私は鞄を持ってスッと教室を出た。


     私の彼氏の京弥と

   クラスメイトの女子、玲菜。


  え?状況おかしくないかって?

    そりゃおかしいよね〜


   だって彼女居るはずの彼氏が

  彼女の私の目の前で聞こえる様に

     付き合ってない女と

   放課後を共に過ごすなんてさ




    私も私でそれを止めない

      そりゃー最初は

   ヤキモチ妬いたりしたけど

  京弥は女遊びをやめなかった。


 私1人じゃ足りなくなったみたい。


  だったらもう勝手にすればいい

   だってもう疲れちゃったし?


  一途に想ってる私がバカみたい



    なんて思っていながらも

    勝手に涙は流れてくる。


   あ、携帯机の中に忘れた…


 すぐに携帯を取りに教室に戻った。
                                    

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