《MUMEI》
オチ
「ねぇ、まどかぁ。言ってくれないかなぁ??」
「はいはい。告る勇気がないんだね。ふふっ」
「あー!今、笑ったねー!?」
(まぁ、その通りなんですけど)
「もー、言ってくるから。
 でさぁ、言ってどうすんの?」
「えっと・・・今日中に返事をくださいって
 言ってください!」
「オッケー、言っとく」

こういうわけで、告る勇気がない私は、まどかに言ってもらうことに・・・

―キーンコーンカーンコーン―

あれれ?
今日、もう終わりだよ?
龍、覚えてるのかな・・・?
あ!龍、発見!
階段降りてる・・・。
わー、緊張するなぁ・・・。
「ゆみかー!」
「んー?」
「龍から返事聞いたのー!?」
「まだー」
「龍は!?」
「何かねぇ、階段降りてったよー」
「バッカ、もう帰っちゃったじゃん」
「うぃー、追いかけまーす」
「走れー!!」

「あちゃー、もう帰ってるー」
「あちゃーじゃない!
 もう、しっかりしなさーい」
「へい、わかりやした」
「もう、知らないよー?」

そんなこんなで、その日、返事はもらえませんでした。
そして数日経った今も、返事はないままです。
まどかは、照れてるのかも!って言ってるけど、
きっと、それは彼なりの返事なのかな、と。
「何も言わないのが返事だよ」
「ゆみか・・・それでいいのー?」
「・・・」
「おーい、ゆみか?
 だいじょぶですかー?」
「・・・だいじょうぶじゃなーい!
 それより!
 諦めるわけないよー、龍のこと。
 龍が環奈のこと好きなら、応援するけど」
「どっちなの、それって」
「環奈のこと好きなら、無理矢理でも平松から
 奪って龍のものにする!」
「えー、燃えるとこ違くない?」
というわけで、まだ何も明かされてないのに、
燃えてしまいました。しかも変なとこで。

でも。

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