《MUMEI》

「っぶねー」
七生の白い息が見える。


七生に支えられた。
似たようなシチュエーション前にもあったような。

「今、雪投げなかった?」
驚いた。七生が何かを投げたりなんて暫く見なかったから。


「利き手じゃねーし。
アンダーだし、それに超至近距離まで接近した。」
投げたんだやっぱり。

見間違いじゃ無かった!


「手が温かい……」
肩の七生の手を握る。指を見た。硬くて、特殊な形をしている。ずっと投げ続けていたものが手に入れることが出来る勲章だ。


「二郎の手が冷たいんだろ」
七生の掌を触ってから自分の指先同士が当たると確かにひやりとした。








「王子と姫みたい。」
ケラケラ俺達を指差して笑うかえで……。

やっぱりこの場合俺が姫なのか?


なんだか腹立たしくなる。七生から勢いを付けて剥がれた。



やなこと思い出した保育園の劇で本当にやったことがあるのに……。

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