《MUMEI》
異性の友達
異性を警戒している私は
次第に、男子から話しかけられなくなりました。
結局、「美人」と言われている、この私の顔だけ
なのです。
でも、いいのです。
友達と待ったりする方が楽しく過ごせるからです。
そんななか、1人の男子が話しかけてきました。
「なぁ、友達になんねぇ??」
なんてことを言うので
「友達ならいっぱいいるから…」
と曖昧な返事をしました。すると、
「よっし、じゃぁ今日からよろしく!」
と言って、どこかへ行きました。
異性の友達は初めてでびっくりしました。
それより、名前も聞いていなかったので、追いかけて
聞くことにしました。
「ハァ…名前は……?
 あ、私の名前は…」
「知ってる。菅原美羽だろ?
 俺は、皆藤 泰聖(かいとう たいせい)っつう名前」
「何で、私の名前知ってるの…?」
「中庭で寝てるとこ見かけて、お前の友達に聞いた」
中庭で寝ていたことを見られて、恥ずかしくなりました。
でも、初めての「異性の友達」、皆藤くんは話しやすそうで
仲良くなれそうな気がしました。

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