《MUMEI》
プロローグ
深夜の学校に二人の男女の高校生がいた…
二人は何かから逃げている様子でその顔は恐怖に支配されていて、すでに発狂寸前だった…
そして男子生徒が口を開く

「何なんだよ…何なんだよあれ!!」

「洋くん落ち着こう?」

女子生徒は男子生徒と自分に言い聞かせるように言葉を溢す

「落ち着けって?こんな…こんな状況で!」

洋と呼ばれた男子生徒は怒鳴り付けたそして、女子生徒はその声におびえた、その様子をみて洋は少し我にかえり、ごめんと謝った

「でも!卓也も美奈子もあの犬みたいな化物に喰い殺されちまった!、何なんだよぉ…先輩達もいつの間にか居なくなるし…」

「先輩達は大丈夫なのかな?」

と女子生徒は呟いた

「このマークの意味もわかんねえし…」

二人の手の甲には青い色で標的のマークが書かれていた…
そして何処からか声が聴こえてきた

「立ち止まっててもいいのかしら?…ほら、逃げないと」

聴いたことのある声が聴こえて二人は気を取られたが直ぐに我に帰ったが、既に遅かった何故なら…
二人の近くには三角定規が落ちていたそして、その鋭角から青い煙が噴出し凝固していく、そして刺激臭を伴い太く曲がりくねって鋭く伸びた注射針のような舌をもち原形質に似ているが酵素を持たない、青みがかった脳漿のようなものを全身から滴らせた名状しがたいイヌのような化物が姿を現した…
そして女子生徒に走り寄り首に喰らい付いた、女子生徒の首は噛み砕かれそして喰い千切られた…
その光景を見た洋は完全に正気を失った……

「あ…あぁ…ぁぁぁあぁ!」

血塗れになりながら女子生徒の切り離された頭を抱きながらぶつぶつと呟いている…
イヌのような化物は女子生徒の身体を食い散らかすと洋の方にむき太く曲がりくねって鋭く伸びた注射針のような舌を凄い勢いで伸ばし突き刺した…
が洋は何も感じないかの如く女子生徒の頭を抱えてぶつぶつと呟いてた…そしてイヌのような化物は何かを舌から吸いとって満足したのか舌を抜き、消え去ってしまった

「今回も楽しかった!」

とても綺麗な女子生徒がその光景をみて満面の笑みを浮かべていた

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