《MUMEI》 電話夜、私は長門君に電話をした。 「はい、もしもし…」 「うっ、怖いよ…」 「どうした…」 こいつは泣きながら。話の内容を全て話した。 「あのね、今日、亮の弟が家に来たの…そしたら…殺すって…亮を…」 私は話の内容をあらいざらい説明すると、長門君らしくない回答が返ってきた。 「殺せばいいじゃん…あいつろくでもなしなんだから…」 「は、亮も人間だよ!!」 「ああ、そうだなしかし、一番被害に遭っているのはお前と、俺と数日前まで松下と共にしていた向井と、弟なんだよ…」 一瞬疑問に思った、あんなに仲睦まじくしていたのに…。 「え、なんで向井さんが…一緒にいたのに…」 「昨日の新聞見ればわかる、数十人の男に強姦されたそうだ…」 酷い、向井さんが強姦の被害遭うなんて。 しかも数十人… 「で、向井さんはどうなの…」 「心神喪失状態、つまり精神崩壊だ…」 心神喪失、精神崩壊…いくら何でも酷すぎるよ この展開… 前へ |次へ |
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