《MUMEI》

「えーでは持ち物チェックをするわ…」
フフン、この私の目に間違いはないわ。
だってみんな、私の言うことを聞くからね…
また一人厄介者がいるけれど。
「あら、佐久間君鞄出してよ…チェックできないじゃない…」
「なんや、自分風季委員か何か知らんけどちょっと調子乗りすぎてへんか?ていうか何で荷物チェックする必要あるん?」
「別に調子乗ってるとか…そんなのは関係ないでしょ」
ガター
「っ…」
突然、佐久間に腕を掴まれ耳元で囁かれる
「なぁ、自分ソープで働いてるんやてな…みんなにバラすぞ…」
なに、この威圧感、いつもの締まりない佐久間君じゃない…
「なーに、佐久間んとこに突っ立ってんだよ
佐久間の事好きなのか」
「え、うそ…」
「ひゅーひゅー」
「好きなんかじゃない、こんな家でAVばっかみてる、童偵と一緒にしないで」
「そうや!俺かて高校生やのにソープで働いとるヤリマンと一緒にすんなや!!」

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