《MUMEI》

「イヤーーん、バカ!嘘?信じられない、もーー!!」
アクエリアスは、羞恥心に全身をピンク色に染め上げながら、両手で可憐な乳房と両ももの間の淡い茂みをかばった。
気が付くと、黒い霧から無数の触手が伸びて、アクエリアスの足下へといつの間にか忍びよって来ている。

桜貝のような爪先にピトリと触れて来る名状しがたい感触に、ひいっと声を上げ後退りするも、時やすでに遅し、嘲笑うようにアクエリアスの逃げ場を防いで、触手は前後左右から迫って来ていた。

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