《MUMEI》
誕生日
羅「彼氏いる?」

……

由「いるわけないじゃない」

羅「由呑ちゃんなら、いると思ったのにな〜」

由「そんな事よりさっきから、呼ばれてますよ?」

誰が呼んでるんだろ…

羅「由呑ちゃんも来る?」

由「うん」

トコトコ

ガチャ

母「羅々!誕生日ケーキだして!」

羅「へ?」

母「もう7:45だから、誕生日ケーキを持ってきて!」

羅「あ…うん。由呑ちゃんも手伝ってくれる?」

由「うん」

カチャカチャ

今、お皿を並べているけど…なんで、お父さんは何もしないんだろう。

羅「お父さんも手伝って!」

父「休憩してるだけだからご心配なく〜」

羅「まったく…」

母「羅々、プレゼント作ったんでしょ?」

羅「うん」

母「そろそろ、持ってきた方がいいわよ」

羅「わかった。由呑ちゃん、取りに行こっか!」

由「うん!」

トコトコ

ガチャ

羅「そういえば、由呑ちゃんは何を作ったの?」

由「枕だよ」

そう言って、由呑ちゃんは見せてくれた。

羅「可愛い〜!お兄ちゃんには、もったいないよ!」

由「羅々ちゃんにも今度作ってあげるから」

羅「いいの!?」

由「うん!」

羅「やったー!」

由呑ちゃんが作った枕は、いい匂いがするんだよな〜

お兄ちゃんには、もったいない…

由「羅々ちゃん!行こ?」

羅「うん!」

トコトコ

ガチャ

母「由呑ちゃんは、あそこの席に座ってね?」

由「はい」

羅「私は?」

母「羅々は、由呑ちゃんの隣よ」

羅「やったー!」

母「どうして、喜んでるの?」

羅「だって、いっつも!お兄ちゃんの間なんだよ?たまには、し違う所がいいもん!」

由「そうなの?」

羅「うん」

由「よかったね♪」

羅「うん♪」

母「あっ、そうだ!空達を呼んできてくれる?」

羅「うん。由呑ちゃん行こ!」

由「うん!」

〜2分後〜

母「それでは!空と海の誕生日を祝いたいと思います!」

毎年、こんな事してバッカみたい。

そんな事を言わなくても、分かってるのに…

〜15分後〜

由「羅々ちゃん、起きてる?」

羅「ん〜?」

由「今日は、楽しかったね」

羅「そう?じゃあさ!誕生日の日は、お泊まりしにおいでよ!」

由「いいの!?」

羅「うん!」

由「この前ね?高校の前を通ったら、美人な女の人がいたの…腰まである茶色い髪…その人は、羅々ちゃんに似ていたの!」

ドキッ

高校に行ったの見てたのか…

バレてないからいいけど…

言った方がいいのかな?

……

まだ…言わないとこう。

今日は、疲れたしもう寝よ。

羅「由呑ちゃん、おやすみ〜」

由「おやすみ〜」

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