《MUMEI》
星を見た夏
初めて。
今年は

星を見た夏。

修哉が本当に空にいるのか
星として、光っているのか。
怖かった。
修哉がいなかったら、光ってなかったら
嫌だから、不安だから……
泣いちゃうから。

でも。
空を見る。

そこには星がありました。

修哉が、いました。

いくつもの、数えきれない星の中で
ひと際輝く、星があった。
光ってた。
いた。
修哉……ありがとう。
光っててくれて、いてくれて、ありがとう。

…生きててくれて、ありがとう。

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