《MUMEI》

〜由呑〜

どうしよう!

由「羅々ちゃん!」

もうすぐ、羅々ちゃんの家。

私は、窓から入った。

羅々ちゃん、頑張ってたもんね…

でも、今この家には誰もいない。

どうしよう!

?「娘よ、慌てるでない」

え?

目の前にいたのは、おじいさんだった。

由「あの…あなたは?」

?「わしの事はどうでもいい。それより、羅々じゃ」

由「羅々ちゃんの事…知ってるの?」

?「わしは、羅々の事を守っているからね。羅々に力を与えたのもわしじゃ」

そうだったんだ…

?「お前さんにも、力を与えよう」

力を…私に?

?「お前さんには、治療が出来る力を与えよう」

治療?

?「その力で羅々を救え…」

そういって、おじいさんは消えた。

治療の力…

私は、目を閉じた。

力が湧いてくる。

今だ!

シュウゥゥゥゥゥ

羅「ん…」

由「羅々ちゃん!」

羅「ありがとう」

と言って、羅々ちゃんは両手を握った。

なにかを願うように…

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