《MUMEI》

「ヒャーっ、ひゃひゃひゃーーっ!」
野卑な笑い声が響くと、服がびりびりと引き裂かれる音と、かん高い女の悲鳴が重なり、陽光の下に意外に豊満な白い胸がさらけだされた。
女はあわてて両腕で胸を覆うが、隠した事でかえって、こぼれ出るひしゃげた
膨らみが、胸の豊かさを強調し、取り囲んだ異様な風体の男達の、劣情を刺激して止まない。
ジーパンだけの姿で後ずさる女の、なよやかな体のラインに粘い視線を這わせながら、モヒカンの男が
「ひゃっはーーっ!見たかよ、今のおッパイをよー?!たまんねーぜ!!」
同意を求めるように背後の、こちらも見るからにならず者と言った風体の仲間達を振り返る。
「ああ。見ちまったぜオラーよー!
触ったら溶けそうに柔らかそうなおっぱいが、俺の瞼の裏に焼きついちまったぜ」
「俺のメモリーカードにもしっかり記録されたーーっ!」
「そうだろー?!さっそく美味しそうなご馳走をいただくとしようぜ」
モヒカン が手の甲に装着した鉄の爪をペロリと舐めながら、
「いや・・・・いや・・・・」
と後ずさる女に迫る。
モヒカンの爪には女の服の切れ端がついていた。
「俺はこういう綺麗な女を見ると、どうしても血を見たく・・・・」
「待て!!」
そのモヒカンをスキンヘッドの大男が止めた。
「お前は一番最後だ。俺に血まみれの女を抱く趣味はねーからな」
「ちぃっ、兄貴のデカ〇ンでやられた後じゃガバガバになっちまわぁー」
目の前にニンジンをぶら下げられ、お預けを食らわされた馬のように不満顔になりながらも、この中ではスキンヘッドのほうが力関係が上なのだろう。
モヒカンがすごすごと引き下がるのに変わって、スキンヘッドがズボンのベルトを早くもガチャガチャ外しにかかりながら、女へと迫る。
「全く、女を痛めつけて喜ぶ奴の気が知れねーぜ。そこへいくと俺はサービス
精神が旺盛だからな。レイプでも必ず女をいかせてやる」
「さすがは兄貴!悪は悪でも人生哲学が違うゼー」
たちまち仲間からお追従の声が飛ぶと、柄にも無く照れたように頭をかき、
「まあ、お前らも俺の女泣かせなテクニックをよく見て勉強しとくんだな。
今日は授業料無料で特別に拝ませてやる。」

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