《MUMEI》




女を抱きながら俺はまた中沢を思いだしていた。



あいつもこんな風に女を抱くんだろうか?とか、




あの手で肌をまさぐったり、あの指を体の中に入れる事があるんだろうかとか。





何故か架空の女に嫉妬した。



あの手で、俺が、今この女がされてるみてーにされたいって……




女を抱きながら激しく激しく思ってしまった。







あの事もなげな目線で、あの表情で






抱かれてみたいと考えてしまった俺はやっぱりどうかしてるんだろうか?







俺は中沢に一目惚れしてしまったらしい。



二週間遅れで一目惚れに気がついた。





男の中沢一哉に俺は惚れてしまった。



抱かれたいと強く願ってしまった。

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