《MUMEI》 ・ 女を抱きながら俺はまた中沢を思いだしていた。 あいつもこんな風に女を抱くんだろうか?とか、 あの手で肌をまさぐったり、あの指を体の中に入れる事があるんだろうかとか。 何故か架空の女に嫉妬した。 あの手で、俺が、今この女がされてるみてーにされたいって…… 女を抱きながら激しく激しく思ってしまった。 あの事もなげな目線で、あの表情で 抱かれてみたいと考えてしまった俺はやっぱりどうかしてるんだろうか? 俺は中沢に一目惚れしてしまったらしい。 二週間遅れで一目惚れに気がついた。 男の中沢一哉に俺は惚れてしまった。 抱かれたいと強く願ってしまった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |