《MUMEI》










春馬には昔からなんでも話てきた。


だから俺は春馬に中沢への想いを告った。



「なんか分かってたよ」

「え?」


「だってえーちゃん、俺以外の奴に命令されたらいっつもキレてんじゃん?なんか素直に後ろ下がったりしてちょっとびっくりしてたんだもん」


「は?つかあれは全然キレるとこじゃねーじゃん」

車動かすんで言われた通りに下がっただけで


すると春馬はニッカリ笑った。



「キレるとこじゃねーとこでいきなりキレんのが三村瑛。
うちの総長で俺の親友の三村瑛」



「………」



「えーちゃんは悩むキャラじゃないっしょ?とりあえず告って振られてきな?
その後は俺が責任もって慰めてやる」



「…うん」



やっぱり春馬に言ってよかったって思った。


春馬ならどんな俺だって受けいれてくれるって信じてたから。






「まー、あいつイイヤツだったしな」








二人列んで煙草吹かしながら、俺達はあの日の話をした。










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