《MUMEI》
誓い
あーワクワクするわー




一週間後には来駕様と結婚できるのね。






「あのさ……」








「ああ!家柄のことでしたらお気になさらず!!



私の父も庶民ですから!! 両親もこのしきたりで結婚しましたので」







「いや……、そーでなく」






来駕がまたなにか言いかけたが、娑亜紗の迫力に押し消されてしまった。







「両親はとっても仲がよくて……、私、ずっと憧れていたの






だからしきたりが嫌だなんて思ったことないわ……」








ずっとずっと夢みてた。






私を生涯かけて愛し慈しみ護りぬく人。







私たちは同じ時刻に生まれて同じ時間を生きるの―――――……







「ああっ、なんて運命的で浪漫的で劇的!!!」






「なんて奇跡!! なんて素敵!!!」






娑亜紗が来駕にむかってバッと手を広げる。






「そして私達は出逢ったのよ!!さぁ、来駕様私を幸せにすると誓って!!!」

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