《MUMEI》

かくして、俺は記念すべきメガネ君と両想いになれた訳で。
ついでに初のメガネ君の家にお泊りである、仕方ないよね?お母様が是非って言うし。

メガネ君のお母様は気さくな飾らない人で、可愛らしい雰囲気が漂っている。
丸顔で、鼻が少し上向きで目がくりくりしている。唇が少し上向きなところもそっくりだ。

ビン底の眼鏡はしてなかった。
俺のことをイケメン君と呼んでくれて、肉をいっぱいよそってくれた。

「ごめんね、すき焼きなのに豚肉で〜。」

「いえ、大好きなんで。」

「嬉しい!ユキは偏食であまりご飯食べないからいっぱい食べてね。」

お母様も鈍いのか、真っ赤なメガネ君を気にも止めていない。

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