|
《MUMEI》 抜け道「……わ」 「わたしも行くわ!」 来駕が驚いた顔をした。 「はぁ!?」 「えぇ!?」 「え!?」 わっ、私今何を―――!? 口が勝手にっ 「行くってなんで……」 来駕はここあんた家だろなのになんで行くんだ?と言う顔をしている。 娑亜紗はとっさに言い訳を考えた。 「えーと……、そう! 社会勉強よっ庶民の生活を見てみたいの!」 「……」 「それにここにいたらまた、違う人と結婚させられるだろーしっ」 あぁ―――――― 何言ってるの私。 結婚が夢だったハズなのにっ だけど…… 「ま、いんじゃね? 着替えたら行くぞ」 あら、意外とアッサリしてるわ…… 『写真なんかいらねーよ、本物がここにいるだろ』 あの言葉をどんな想いで言ったの? 私は今、写真より結婚より あなたと――――…… 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |