《MUMEI》
理事長の息子
学校に、着きました。

翠「1つ聞くけど、龍牙って何才なん?」

龍「翠と一緒」

同い年!?

初耳ー

龍「それより、入るぞ」

翠「あ、待ってー!」

うっわ!

なんやここ…

めっちゃ、金かけとる!

龍「翠、何してんだよ」

翠「龍牙って、自分勝手やんなー」

龍「翠、あとで地獄の特訓決定な」

翠「はっ!?」

そんな〜

龍牙の特訓って、言ったら…

ああーーーーー!!!!!

思い出しただけで、死にそう…

龍「なぁ」

翠「ん?」

龍「ここ…理事長室だよな?」

そうだと思う。

なぜなら、「理事長室」と書いた札が置いてあったから。

翠「不思議な所やね」

龍「とにかく、入るか」

翠「そやな」

コンコン

ガチャ

?「君達が転校生?」

翠「はい」

龍「そうです」

?「僕は、理事長の息子の黒沢 蓮。君達は?」

理事長の息子かよ!

理事長じゃないのかー

龍「龍牙だ」

蓮「いい名前だね。そっちの子は?」

翠「翠」

蓮「翠って、言うのか!珍しい名前だね」

翠「…理事長は?」

蓮「出掛けているよ」

出掛けてるんやなー

龍「お前、授業は?」

蓮「蓮でいいよ!授業、でなくていいんだよ」

はい?

翠「成績大丈夫なん?」

蓮「大丈夫だよ。それより、関西弁?」

翠「…」

生まれつきだから、それは知らない。

翠「知らん」

龍「俺達のクラスは?」

龍牙…話噛み合ってないで!

蓮「そういえば、なんで転校してきたの?」

え…陰陽師って、言っていいんかな?

蓮「おーい!」

私達が黙っていると、蓮が大声を出した。

龍「蓮、ごめんけど、教えられない」

翠「教えられない事情だって、あるんよ」

蓮「そっかーでも俺、知ってるよ?」

へ?

蓮「君達、陰陽師でしょ?」

翠「知ってたんや…」

蓮「理事長の息子だからね」

龍「それなら、話が早いな」

確かに…

蓮「どうしたんだ?」

龍「俺達に、関わるな」

蓮「へ?」

翠「仕事の邪魔されたら、困るねん」

蓮「じゃあ、手伝うよ!」

手伝う?

簡単に、言ってくれるけど、一般人が思っているほど簡単じゃないんよ?

一般人が関わったら、死ぬかもしれない。

もし、人質に取られたらしょうがない。

蓮「手伝えば、迷惑にはならないだろ?」

翠「逆に、困るわ」

龍「一般人に、言われても迷惑なだけだ」

龍牙は、「一般人」と言う所を強調して言った。

蓮「一般人だろうがなんだろうが、僕に、出来ることぐらいあるはずだ」

その言葉と同時に、私と龍牙は、ダッシュでその場から去った。

ここは、逃げるが勝ちだよね!

龍「翠、一旦本家に帰ろう」

※本家と言うのは、翠の家のことです。

翠「そうやね」

家に帰って、お父さんに相談しよう。

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