《MUMEI》
花火大会
「なんか人多いな」





来駕があたりを見まわすと




人が多いだけでなく、屋台なども出ていた。





「あ、そーいや今日花火大会だっけ」





この言葉にすぐさま娑亜紗が反応した。





「えっ、花火大会!?」




ドォンドォンという音とともに




花火が次から次へとあがる。





娑亜紗が目を輝かせて「きゃ――っっ」と人ごみの中に走っていった。






「もっと近くで見たいわ―――っっ」






「えっ」





けど……




「きゃ――、進めないわー」




「きゃ――、転がるわー」




「きゃ――、とぶわー」




「うそ……」




娑亜紗は人ごみからぺっとほおりなげられてしまった。





それを来駕がすぐさまキャッチした。





「ひ……、人ごみってスゴイわ……」





「うん、俺もスゴイものを見た」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫