《MUMEI》
第2話
お昼休み

キーンコーンカーンコーン

海里「あっはっはっはっ!!!桃花ってば!鳴海空大の隣なんてついてなーい!!」

親友の海里が豪快に笑う。

皐月「海里、そんなに笑ってやるなよ」

もう一人の親友、皐月がなだめてる、けど

海里「だって、皐月ー!桃花ってば鳴海空大のとなりなんだよー!!」

皐月「まったく、海里。声でかいぞ」

海里「鳴海空大ならいないか平気よー」

皐月「まぁ、確かに鳴海は変わり者だって噂もあるし、不安になるのもわかるが…」

桃「噂…?」

すると、海里がめちゃくちゃ驚いた顔で覗き込んできた

海里「えっ!?桃花、知らないの?」

皐月「隣のクラスの女子が見たんだって…早朝の校庭で……鳴海空大が校庭を這ってるのを…っ!!」

桃「え、えぇ!!は…這うってなんで?」

海里「それがわかんないから怖いんじゃない。それと、鳴海空大と言えばあれよ」

桃「あれ?」

海里「呪い。」

桃「の…呪い!!」

海里「隣の席になった女子は、一生彼氏ができないんだってさ」

ガーーーーーン

そりゃ

今は好きな人いないし

こんな自分に彼氏ができるなんて、夢みたいだけど

でも…

いつか、いつかは

素敵な彼氏ができたらいいなって思ってたんだよ?

なのに……

海里「ほら、桃花!!そんなに落ち込まないの♪ホラ」

私の目の前に出されたのは、すっごく可愛いウサギのきらきらしたストラップだった

桃「わー可愛い♡うさぎさん!!」

海里「昨日、渋谷で見つけたの。桃花、ウサギ好きだもんね」

桃「ありがとう、海里ちゃん!!」

ギュ―っとそのウサギを抱きしめる

海里「桃花ってば、さっきまで泣いてたのに、桃花の百面相(笑)」

皐月「特技、だな」

桃「写真とる!!」

海里「桃花、携帯買ってもらってからすっかり、撮るのはまってるもんね」

桃「うん!!」

皐月「ブログやれば??」

桃「ブログ??ブログは…」

?「どいて。」

振り向くと、そこには鳴海くんが

鳴「荷物、とりたいんだ」

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