《MUMEI》 隣「……来駕」 「私、パカパカする携帯も、男の人と街歩いたり写真撮ったりするのも こんなに嬉しくて楽しいのもはじめて」 娑亜紗は携帯をぎゅっと持って、とっても嬉しそうな顔で言った。 この人の隣に私がいる。 そう思うだけで 胸のずっと奥のほうが ぎゅってなる―――…… ドォン 「あっ、花火始まったわ!!」 そう言って、娑亜紗が顔を上げると すぐそこにあった来駕のおでことおでこをうってしまった。 はたっと来駕と目が合う。 「……!! !?」 来駕が顔を耳まで赤くしてばっと娑亜紗から離れた。 自分でも何をしようとしたのかわからないかのように。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |