《MUMEI》
引っ越し
ここが、私の住む家なんだ。

それにしても、でかいな〜

私は、原西 羅乃。

肩まであり先にカールがかかっている茶髪。

小さい頃から持っている貝殻のネックレスを身につけている。

小さい時からずっと、「海に入っちゃ駄目」って、言われてたから海に入ったことなんてない。

でも、新しく住む家から見える海は、なんか懐かしい気がしたのは、気のせいかな?

ピンポーン

ん?お客さんかな?

ピンポーン

羅「あ、はいはーい!今出まーす!」

ガチャ

一体誰だろう…

?「お前が、原西 羅乃か?」

え、なに?

初対面なのに、呼び捨て?

しかも、お前って?

羅「そうだけど、あなた誰?」

?「俺は、佐栄木 瑛」

羅「さえき てる?」

瑛「あぁ。親父からの命令だから、すぐこい」

え、なに!?

親父の命令?

瑛「何してんだよ」

羅「別に、何もしてない」

瑛「なら、早く歩けよ」

むかつくーーー!!!!

なによ、偉そうに!!

とにかく、ついて行った方がいいよね。

瑛「ついたぞ」

羅「ここは?」

瑛「いいから、入れ」

羅「はいはい」

カランカラン

綺麗〜

?「君が、原西 羅乃ちゃん?」

50歳ぐらいのおじさんが聞いてきた。

羅「そうです。失礼ですが、あなたは?」

瑛「俺には、失礼とか言ってないぞ」

羅「あんたに、言うわけないでしょ!」

?「まぁまぁ!私は、この店のオーナーをやっている佐栄木 夜だよ」

佐栄木 夜って、言うんだ。

ん?佐栄木?

羅「こいつのお父さん!?」

夜「正解♪それはそうと、羅乃は海に入ったことがないんだよね?」

羅「はい」

瑛「信じらんねぇ」

羅「うっさい!」

夜「なんで、海に入らないんだい?」

羅「お母さんに、入っちゃ駄目って言われてるので、入ったことはありません」

夜「海に入りたいかい?」

羅「いいえ。海が見えるだけで十分です」

夜「そうか。もし良かったら、ここでバイトしないかい?」

バイトか…

今のお小遣いだと、服とか買えないしな…

羅「やっていいですか?」

夜「いいよ」

羅「一生懸命頑張ります!」

夜「毎週、火曜日と木曜日だからね」

羅「分かりました!」

夜「今日は、日曜日だから明後日だね」

明後日か。

羅「あの〜」

夜「ん?」

羅「朝からですか?」

夜「違うよ!昼から夜だよ」

羅「そうですか」

瑛「お前、どこの学校?」

羅「羽琵琶高校だって、お母さんが言ってた」

瑛「最悪…」

???

何が最悪なんだろう。

今、最悪な事あったっけ?

夜「そういえば、瑛も羽琵琶高校だったね」

あ、もしかして、私と同じ高校だから最悪なのかな?

羅「私、違う高校行こうか?」

瑛「…いい」

最悪って、言うから言ったのに…

瑛「その代わり、学校で会っても話し掛けんなよ」

何よ偉そうに!

言われなくても、話し掛けないに決まってるのに!

自意識過剰なのかな?

とりあえず、家に帰ろうかな。

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