《MUMEI》

俺をくわえていた口で先輩にキスをされてしまった……フクザツだ。
でも、舌を搦め捕られるキスがいやらしい気分にさせられてしまう。

トロトロに溶かされた尖端を先輩の屹立したものと一緒に握られて擦り付けられ、キスと同時進行に混ざるとどちらかわからなくなる。

体中が脈打ち引き攣けが止まらない、軋むベッドで母さんに気付かれないか緊張が走った。


「ングッ……」

声を押し殺す為に歯を食いしばり、特有の匂いが鼻をつく。
充血していた力が一気に抜けてゆく。
一人だと手がもたついて上手に達けなかったのに、先輩の大きな手が丸みを帯びて包み込んで安心してキモチイイ一番上まで委ねられた。指の隙間から白濁が垂れていることに、今さらながら恥ずかしさが込み上げる。

「……俺はまだ」

力強く反り返っていることは根元に押し付けられて伝わった。
すっかり終わったと思っていたので、刺激が加わることについていけない。

呼吸のように唇を重ねられ、展開の早いアクション映画だ。

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