《MUMEI》
眠気
ね……、眠気がこんな時に……っ





「――――もう21時ですね。参りましょう娑亜紗様」





世話係が言った。







嫌……




私はもっと来駕と―――







来駕





どうして何も言ってくれないの?





私は




私は―――……










娑亜紗を乗せたヘリが行ってしまった。






『娑亜紗様は明日別の方とご結婚なさるのです。拒めば勘当です』





「……っ」






『両親はとても仲が良くて、私ずっと憧れてたの




だからしきたりが嫌だなんて思ったことないわ……』







「………、どーしっろつーんだよ……」

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