《MUMEI》

「も〜う!俺に気い使うな!
俺も悪かったんだしさ…、だって俺昨日ゆうが来た途端襲いかかっちまったし、
あれじゃー話する余裕なかっただろ?」


裕斗が来た途端俺は彼をベッドに引きずり込んだ。




平日会えない分を取り戻すが如く、
がむしゃらに触れたくて堪らなかった。


――俺と一緒に過ごさなくなってからどんどん変わってしまった裕斗。

どうやって手入れすればこんな風になるのか皆目検討がつかない、今時の格好いい髪型。




服装も変わった。





高校時代なんかはすっかりユニクローゼでいつも代わり映えの無い奴だったくせに、今じゃあらゆるパターンの服装を、何でも格好良く着こなしている。






本人談では撮影で気にいった服を安く買い取ったり、スタイリストにお古で貰ったりしているらしいが。

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