《MUMEI》 川原の歴史今からは、川原の歴史と刹の幼少期を書いていこうとを思う。川原家は、武術の有名な家系である。裏の世界では・・・ この川原家というのが、明治の裏社会を支配していた家系の一つでもある。川原の初代、川原 禅(かわはら だん)は、年齢が一桁の時に川原流武術を立ち上げた。それから成人に達まで山で武を磨いていた。それから、光崎村の村娘、荒咲 桜(あらさき さくら)と出会い、恋に落ちた。彼らは、子を作り、静かに暮らそうとしていたが、子供が出来て間もなく弾は武の力に長けていたので、戦いの渦に巻き込まれていった。そして彼は戦いの中で友人を、作っていった。その中で特に心を許していた男に自分の川原流を、教えていた。その男の名は、炎羅 豪(えんら ごう)というもので歳は弾の十ほど年下だ。弾は、戦時中に病にかかり、三十歳で亡くなってしまった。そして二代目を受け継いだのは豪。 彼は、弾の子供に自分が教わった川原流を、教えるために子供のところを訪ねた。そして川原 葉(かわはら よう)は、二十歳の時にすべての川原流を、使い上へ上り詰めた。明治の初めには、裏の明治政府の、皇帝になった。 それからは、川原の家系が代々継いできた。しかしちょうど四十年ごろ前の話になる。刹の祖父、川原 刀利(かわはら とうり)が、その裏ものに終止符を打った。この話をすると、変に話が進まなくなるのでやめておこう。 さてやっと刹の話に入るが、刹の五歳になった時に、彼に決心をさせるような事件が起きた。彼には友達がいた。彼女の名は、草野 麗奈(くさの れいな)。彼女の家族たちは、川原の家族交流が、円滑に進んでいて二人のなかは兄弟のようなものだった。しかし彼の誕生会の時に、刹のプレゼントを買うために交通事故で死んでしまった。刹は逃げるように、父との山ごもりをし始めた。 前へ |次へ |
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