《MUMEI》 俺が考えるより先輩は大胆不敵でますます格好良く、そして緊張しっぱなしだ。 家に帰ってベッドに二人で潜ると、目の前に先輩の顔があり眠れない。 「寝ないの……?俺もう眠い……おやすみなさい。」 額におやすみのキスをされて、余計に覚醒した。 程なくして先輩の小さな寝息が聞こえはじめる。 整髪料が付いていないせいで均一に抜かれた髪は先輩が動くたびにさらさらと片目を隠した。 少しだけひんやりとした先輩の左手が腰あたりに回ってて、身動きが取れない。 高揚を鎮めるため、呼吸を整える。 印象的な目鼻には影が落ち、眠られていると彫刻のようだ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |