《MUMEI》

校舎に入ると4組に別れる事となったペアわくじできめ、何の因果か優は希咲とペアになった

「希咲とか…」

「何か文句ありますか?」

希咲は優に怒りのこもった笑みを向けた

「いえ、滅相も御座いません」

二人がそんなやり取りをしていると一人の男子生徒が声を掛けてきた

「御二人さん相変わらず仲がよろしい事で」

「うるさい、ぶっ飛ばすぞ光義」

優は拳を握りしめそれを光義の顔にすんどめした
彼は三柳光義優と希咲のクラスメイトであり友人だ

「まぁまぁ、落ち着こうそしてその拳を下ろそうね!優よ」

「まぁいい、でお前の相手は?」

「俺の相手はね一つ下の霧道悠美ちゃんだよ」

「お前絶対手を出すなよ」

「大丈夫だ!俺はお姉様にしか興味は無い!」

光義は勝ち誇った様に言った

「お前の性癖なぞしるか…そろそろ時間か」

そして皆、成瀬の周りに集まり紙を引くペア毎にどのルートで行くかを決めた

「えっと、俺達は理科室を通るルートだな、じゃあいくか希咲」

「うん」

そして4組は別々のルートで肝試しを楽しむ事になり皆出発した…
その先に名状しがたい地獄があるとも知らずに…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫