《MUMEI》 受験当日、まだ、熱が下がらなかった 氷を砕く、アイスピックを刺されたんだ 傷口は小さいけど、骨まで届いてて、バイ菌が入ったみたいなんだ たぶん、タックルして、転んだときに、深く刺さったのかも 間抜けだ、俺、 あのバカは逮捕された 意味不明の事を話してるらしい 真奈美さんは、彼女で、結婚の約束をしてたって 頭がいかれてるんだ 殺意はなかった、 奴の弁護人が、そう、言ってるってさ 実際、刺された俺も足だったしね 法律って、そんなもんらしい どうなるかは、興味ない 奴は捕まってて、取り合えず危害はまう、ないわけだし 問題なのは、受験だ 春奈の進学まで掛かってんだ、絶対受からなきゃ オジサンが、受験会場まで、車で送ってくれたんだ そして、やるだけ、やった どう、帰宅したか、覚えてない 起きたら、自分の部屋だったんだ お兄ちゃん、大丈夫? 春奈、なに、泣いてんだよ、大丈夫だょ まだ、熱下がらないよ 薬が効けば下がるよ お兄ちゃん、死んじゃやだよ! 死なないよ、こんなんで 春奈が、しがみついて泣いてた 冷たいなぁ、春奈、お布団来なよ 甘えさせて あっ、お兄ちゃん 少し触らせて、おっぱい うん、 春奈服を捲ったんだ 俺、裸の春奈の胸に甘えた 小さいけど、柔らかい 綺麗な乳首 それに、肌が冷たくて、気持ちよかった でも、スゴイ高熱で、病院に連れてかれたんだ 入院だって 点滴されて、ベットに転がってた 不思議な夢を見た、 真奈美さんが、俺にキスしてる、夢 何度も、何度もキスしてる、夢 そして、誰かな? お母さんが、会いに来たのかな? 優しい手が、俺の髪を撫でてるような、夢 でも、春奈が泣いてる顔も、見えた気がした 早く、元気にならなくちゃ バイトもしなくちゃ でも、今は寝かせて、ちょっとだけ、寝かせてよ ………… 前へ |次へ |
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