《MUMEI》
欲望処理
翔、これこら、バイト?

あ、はい、もう少ししたら、行きます

ちょと、いい?

あ、はい

来て、話があるの

真奈美さんの、部屋に招かれた
初めてだ、部屋に入るのなんて、何だろう?、話って

女の子の部屋に入るのも、初めてだなぁ
なんか、良い臭いがする、真奈美さんの、香りなのかなぁ

翔、約束、パンツ見せてあげる

えっ?!

ほら、

ビックリした、タンスから下着を出して、俺に見せたんだ

でも、下着だよ、見せないよね、普通

くすっ、穿いてる下着だと、おもった?

なんだぁ、からかわれたんだ

ほっとしたような、残念だったような

あれ、翔が買ってくれて下着、どこだっけなぁ?

恥ずかしかったなぁ、思い出しても赤面思想ですよ

あっ、ここだ

ま、真奈美さん!

穿いてたんだ、わたし

真奈美さんが、スカートを捲り、俺に見せたんだ!

私ね、バージンじゃないよ

え?

妊娠したことも、あるの

な?!

軽蔑した?
ヤリマンなんだ、わたし
なのに、翔、怪我してまで、私を守ってくれたよね
こんな、はしたない女なのに
見て、下着が染みになってるでしょ?
翔に見せて、ドキドキしてるの

濡れてるんだ、真奈美さん、
こ、言葉が何も出ない、襲いかかっちゃいそうだ

見たい?、下着の中も

あ、お、俺、だめっす、今、性欲が暴走してるから、バ、バイトあるから、行きます

逃げだすように、部屋を飛び出したんだ

真奈美さんの、下着だよ、穿いてるパンツを見ちゃった
濡れてた、染みが見えた

チャリンコを、メチャクチャ漕いだ

全力で、何かしてなきゃ戻ってヤらせてとか、言いそうだったから

だって、濡れてるってことは、していいって、ちがう、からかわれた、だけだ

その日、バイトが終わっても、母屋に行かなかったんだ

お風呂も入らなかった

そして、夜、我慢しきれずに

春奈、触らせて

俺、そう言ってたんだ

……………

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