《MUMEI》

夕食の、片付けしてるとき、真奈美に電話が来てたんだ

うん、ごめんねぇ、彼氏の耳に入っちゃったの
あのバカ、私にキスしたじゃない
ナルシストよね、自分が良い男って思ってんのよ、バカみたいよね

うん、みんなで楽しんで来て
私はもう、全部参加出来ないから、許してもらうの大変だったんだからぁ
嫉妬深いんだ、私の彼

うん、え?、ボディーガード?
翔?、うん、あ、そうね
でも、翔と彼、仲良いから、嫉妬はしてるかもしれないけど、
うん、どうかなぁ、弟って、感じじゃないけど、うん
えっ?!、むり、無理よ!

でも、

うん、

マジ?

うん、わかった、聞いてみるね、うん、旅行行けなくてごめんね、うん、じゃぁね

真奈美、電話を終えたんだ

弟かよ、俺は

真奈美に、文句言ったんだ、笑いながらね

どうしよう、翔、アンタが気になるんだって、会って話して見たいって

真奈美、そう、言ったんだ

ぷっ、真奈美が、翔くんのデート、セットするの?

貴子叔母さん、笑ってた

どんな女だ?、美人か?

おじさん、なんか、ノリノリ

私のクラスの子も、お兄ちゃん見掛けて
かっこいいねって、言ってたよ
この前本屋で会ったでしょ?

あの、茶髪の子?

うん、頭もいいし、良いなぁって

春奈ちゃんの、自慢のお兄さんだものね?

貴子叔母さん、春奈をからかったのに

うん、あの子は、紹介できないな、処女じゃないとか言ってるし、不良っほいし
もっと、綺麗な子なら、紹介したげるよ
私の周りなんて、処女ばかりだよ
処女と、したいなら、紹介してあげる、
でも、私が先だよ!

だ、ダメよ、紹介しないで、お願い

なんで、真奈美お姉ちゃんも、紹介するじゃん
お兄さんが喜ぶなら、たくさん紹介するよ

ダメ!、やだよ、そんなの

春奈と、真奈美、変な喧嘩を始めたんだ

……………

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