《MUMEI》
急に
「瑠花ー!」

「なーにー?」

「ちょっと、来なさい」

「はーい」

なんだろう?

私は、愛沢 瑠花-アイサワ ルカ-。

腰まである髪にカールがかかっている。

イケメンなお父さんが、雪羽村の村長をしている。

美人なお母さんは、有名な鮎沢会社の社長。

お母さんとお父さんは、凄い人なのに私は凄くない。

成績はいいけど、綺麗じゃないし可愛くもない。

(無自覚)

トコトコ

ガチャ

父「瑠花、急にとは言わないが…この雪羽村の村長を1年間しないか?」

……

は?何言ってんの?

瑠「なんで?」

私は、睨みながら言った。

父「そんな顔で聞くなよ。ちょっと、外国に行くだけだよ!母さんはいるから大丈夫!」

瑠「なにが大丈夫よ!私に、村長なんか出来ないわよ!」

父「最初から諦めちゃ駄目だ。瑠花が一番分かっている事だろう?」

瑠「そうだけど、私に村長なんて…」

父「瑠花、今答えなくていいんだ。じっくり考えなさい。父さん、外国行かないようにも出来るから…な?」

瑠「…うん」

明日、誰かに相談してみよう。

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