《MUMEI》

中三の夏、俺と前嶋は想いを打ち明けあいお互いに好きなんだとわかった。






中学に入って前嶋に出会って、ずっとずっと好きでいたから俺は天にも昇る気持ちだった。


学校帰りは必ず一緒に帰った。

それは唯一一緒にいれる貴重な時間だったから。

クラスが違って、お互いに仲の良いダチがいたから昼休みには会う事が出来なかった。


いや、本当は会えたんだ。別に。



なんか両想いだって思ったら変に意識しちゃって、昼休み一緒にいようって言えなかったんだ。


普通に男女で付き合ってる奴だって学校の中じゃダチ同士でつるむのが普通だったし、同じクラスの奴同士でつるむのが普通で。







土日はと言えば前嶋は泊まりがけで高校に練習に行っていたからまるっきり会えなかった。

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