《MUMEI》

あれ、元に戻ったというか、
「ここは…どこだ…」
ストロベリーのいい香り、イチゴの枕にピンクの掛けぶとん
「女子の部屋!!」
「んもー何騒いでんのよ…」
突然、りかが部屋に入ってきた。
「何だよ…」
「ねえ、大丈夫…」
「あ、ああ…」
二人の会話はそこでぷつりと途切れ、何も喋らずじまいだった。
「なぁ、ミカ俺をかばうのはやめろ…」
「なんで…」
「それは…彼女が出来た」
「うそ…」
「本当だ…」
「かといって架空でしょ」
「本当だ」
「そうなんだ、ごめんね…」
あれから俺はミカの家を跡にした
さらば、ミカ

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