《MUMEI》
秘書
〜自分の部屋〜

村長になるって、決心したからには頭が良くないと駄目だよね!

よし、そうと決まれば勉強しよう!

〜10分後〜

疲れたー

父「瑠花、ちょっと下りて来てくれないか?」

瑠「はーい」

トコトコ

ガチャ

お父さんの横に、綺麗な女の人がいた。

瑠「横の人誰?」

父「この人は、私の秘書だよ」

?「はじめまして。井沢 美雪と申します」

美雪と言う人は、私に名刺を渡した。

瑠「瑠花です。宜しくお願いします」

美「村長に、こんな可愛い子がいたなんて知らなかったわ!これから宜しくね♪」

可愛い?

瑠「可愛いって、目悪いんですか?」

美「クスッ 無自覚なのね」

無自覚?

私、無自覚なんかじゃないよ?って、言いたいけど言わないとこう。

父「美雪君、珈琲を入れてくれないかね」

美「分かりました」

美雪さんは、キッチンへ行った。

父「瑠花が村長になる間、世話をするのは美雪君だからね。仕事も、手伝ってくれるから頼りにするといいよ」

瑠「うん」

美「村長、どうぞ」

美雪さんが、お父さんに珈琲を渡した。

その時、

ピンポーン

インターホンが鳴った。

瑠「私出るね!」

タッタッ

ガチャ

?「よっ!」

瑠「涼平!どうしたの?」

涼平とは、私の幼なじみ。

頼りにならないけど、優しいんだ。

涼「この前、遊びに来た時に攻略本忘れちゃってさ」

瑠「で、取りに来たってわけね」

涼「そういう事だから、お邪魔しまーす」

涼平は、勝手に家の中に入って来た。

瑠「ちょっと、勝手に入らないでよ!」

涼「いいじゃん!」

もう、言うこと聞かないんだから!

こうなったら…

瑠「警察呼ぶよ!」

私は、携帯をサッと出した。

涼「タンマタンマ!悪かったよ。じゃあな」

涼平は、すぐに出て行った。

はぁ、仕方ないから涼平の攻略本探すか…

私は、自分の部屋へ行き、涼平の攻略本を探した。

あ、これか!

さてと、届けに行きますか。

私が玄関に行くと、お父さんが立っていた。

父「どこか行くのか?」

瑠「うん、涼平が探してた本届けに行ってくる」

父「そうか。気おつけるんだぞ」

瑠「はーい」

私は、ローラースケートを履いて、家を出た。

自分で言うのもなんだが、運動神経はいいのだ。

ローラースケートなんか簡単。

回転だって出来るし、ジャンプも出来る。

みんなは、凄いって言うけど凄いって程じゃない。

簡単に言うと、凄くない。

そんな事を考えていたら、いつの間にか涼平の家の前に来ていた。

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