《MUMEI》

へその緒をつけたままの胎児は二本の脚で早くも立ち上がると、頭が大きいためにさすがにバランスが悪いのか、左右によろよろ揺れながら、死体の頭のそばへと歩み寄り、それを抱えながら号泣し始めた。ふ
「マザーーー!!」
心の底からの悲嘆に満ちたその叫びは、
赤ん坊の外見を備えながらも、すでに知性を持つ者の証なのか?
「なるほど。胎児の『覚醒者』は俺も初めて見るぜ・・・
・、母親はその操り人形と言う訳か・
・・・」

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