《MUMEI》 レシピノート美「それでは、勉強しましょう」 瑠「勉強なんて嫌ー!」 美「あとで、クッキーでも焼いてあげますから勉強して下さい」 瑠「クッキー!?美雪さん作れるの!?」 美「当たり前ですよ」 クッキーかぁ… …… いいこと考えた! 私は、手をポンッと叩いた。 瑠「美雪さん、お願いあるんだけどいい?」 美「お願い…ですか?」 瑠「うん!あのね?クッキーの作り方教えてほしいの!」 美「いいですよ!でもクッキーを作ってどうするの?」 瑠「秘密〜」 私は、椅子から下りて、押し入れから箱を取り出した。 そして、箱を開けてノートを取り出した。 美「それは、何ですか?」 瑠「レシピノートだよ!で、この箱はレシピノートを入れる為にお母さんに買ってもらった箱なんだ!」 美「てことは、1冊だけじゃないってことですか?」 瑠「あったり〜♪お母さんに、作り方教えてもらったのがい〜ぱい書いてあるノートが53冊ぐらいあるんだよ!」 美「53冊も!?同じの書いてるんじゃないですか?」 瑠「ううん!お母さんオリジナルの料理もあるんだよ!」 美「へぇ、そうなんですか。でも、私が作るのは普通のクッキーですよ?」 瑠「普通のクッキーだからいいんだよ!」 美「どうしてですか?」 瑠「お母さんに教えてもらったクッキーの作り方って、普通と違うもん」 美「そうなんですか」 瑠「ねっ!今すぐ作ろうよ♪」 美「駄目です!勉強が先ですよ!」 瑠「ちぇ」 美「ていうか、瑠花さんは何才なんですか?」 瑠「15才だよ!」 美「えぇっ!?小学生じゃないの!?」 美雪さんは、驚きのあまり敬語を忘れていた。 美「あ、失礼致しました」 また、敬語に戻った。 なんか、美雪さんって面白いな♪ あ、そうだ! 時間! 私は、時計を見た。 「17:13」 間に合うかな? クッキーを作って、お母さんに持って行くんだ! お母さんは、20時に帰ってくるからまだ間に合う。 美「それでは、まず勉強をしましょう」 美雪さんは、教科書をバッと開いた。 勉強なんかしてたら、20時になっちゃうよ! 瑠「美雪さん!」 美「なんですか?あぁ、レシピノートが邪魔ですね。かたずけているので、勉強しといてください」 美雪さんは、押し入れを開けた。 美雪さんは、もう話?聞いてくれそうになかった。 仕方ない。 今日は、諦めるか。 前へ |次へ |
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