《MUMEI》

真奈美、何でも思い通りにやってるように見えたけど
つまづきながら、やって来てたのね
ねぇ、キス見られて怒った彼氏って?

カオリさんが、聞くと

あのときは、もう、翔と
みんなに話せなかったの
翔に、見られてたの

やっぱね、納得だわ
彼氏の知り合いに見られたなんて、嘘くさいもんね
私とアツシの為に、嫌な思いさせちゃったのね

ううん、良い女演じてたい、そんな自分も居たから
タケシの事も、そんなに気にしてはないよ
だけど、行きなり唇って、あいつバカだよね
唇は、ダメだよ

真奈美が、そう話すと

言っとくよ、真奈美、怒ってないけど
親しくはしてくれないってね
でも、間宮、アイツは許せないね!

眞鍋さん、スンゴイ怒り顔して言ったんだ

その名前、出さないで
人生最大の汚点だわ
良いトコの、お坊っちゃん、インターハイ選手
顔も頭もソコソコ
そんなスペックに、目が眩んだなんてね

今は影もないね、スポーツも進学も、ダメダメになって、
死ねばいいのに、アイツ

眞鍋さん、過激な発言してて

人のせいにしないわ、私が悪い、それでいい
ふぅっ、湿っぽい話し、止めようよ

真奈美が、そう言うと

なぁ、翔、お前、真奈美が、初めてなんだろ?
一緒に暮らしたら、毎晩か?

ニヤケながら、アツシさんが聞いたんだ

えっ?、あ、その

しどろもどろの俺に代わって真奈美が

翔、経験済みだったわよ
ヤリチンなのよ、こいつ

そう言ったんだ

嘘?!、早ぁい、不良だぁ、翔君

カオリさんに、からかわれた

マジかよ、はぁ、ほんとすんげーなぁ

ため息ついたアツシさんに

アンタは、カオリが初めてでしょ?

眞鍋さん、そう言ったんだ

そうだよ、悪いかよ!

カオリも?、初めてだったの

真奈美が、聞いてた

うん、お互い最後までは、経験なかったから、入る前にアツシ

そ、そんなこと話すなよ!

いいじゃない!
真奈美は私達を信じて話してくれたんだよ
こんな話ぐらいで騒がないの!

面子ってもんがさぁ

でも、入ったんでしょ、結局

眞鍋さん、アツシさんをからかってた

なんとかな、

3回目だよね、やっとって感じだったわ
スンゴイ覚悟したのに、失敗してんだもん、

お、お前が足閉じちゃうからだろ!

恐いんだよ?!
男みたいにかんたんじゃないんだからね!
すんごい、痛かったんだからね!

そんなに痛がってなかったじゃかよ

あー、まだ、疑ってる!
血が出なかったからって、バージンじゃないなんて、信じらんない!

疑ってねーよ、どっちでもいいさ

何よ!、その言い方!

怒るなよ
指突っ込まれた事有るって言ってたろ
だから、血が出なかったんかもしれねーじゃんか
カオリが初めてだってなら、初めてなんだよ
翔の話し、聞いたら、そんなことにこだわってた自分が情けなくてよ
カオリが居てくれれば、そんでいいや

あ、うん、でも、ちゃんとしたのは、ホントに初めてだからね

わかったよ

あに、ノロケてんのよ!
私だけか、男居ないの、はぁ、もう、男、いいや!
変なのしか寄ってこないし、マトモな男、ぜんぜん居ない!

眞鍋、やけになるなよ
どっかに居るさ、焦んなよ

アンタに言われたくないわよ!
入れ損ない!

き、傷付くこと、言うなよな!
元彼にでも、連絡してみろよ!
身体ぐらい慰めてくれっかも知れねーぜ

ムカつくぅ、そんな淫乱じゃないわよ!

眞鍋さん、アツシさんを睨んで、そう言ってたんだ

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫