《MUMEI》
イーブン
流石に真奈美、答えなかった

あっ、そうなんだ、そっかぁ

アツシさんが、勝手に納得してた

アツシ、アンタ覚悟あって聞いてるのよね?

覚悟?

覚悟ま無しに、聞いたの?

な、なんだよ、怒ったのか?

ヌルイわね、アンタ

真奈美、低い声で、そう言ってた

嫌だなぁ、真奈美だったら
アツシ、持ってるんだ、写メ
最高だって、私のと比べたりしてたもん
何が最高なんだか、わかんないけどね!

比べたりしてねーよ!
ただ、理想系つうかさ、

何の理想よ!

女はねーのか?
こんな形が良いとか、そういうの
男のを、デカイとか、小さいとかさ

無いわよ!

カオリか、怒鳴ったとき

有るかも

眞鍋さん、ボソッと言ったんだ

ヤッパ、あるんだろ?

アツシさんの言葉に

好きになったら、どんなんでも関係無いけど、
やっぱあるよね?

真奈美に同意を求めた眞鍋さん

う、うん、私は、そんなに数知らないけど
翔のは凄く好きかな

真奈美の言葉に

愛してるからでしょ?
形とか、大きさじゃないでしょ?

カオリが聞いたんだ

うん、そうなんどけどね
ぜんぜん違うんだ、入ってきたとき
翔が、私の身体だけが目当てでも、離れられなくなってたかもしれない

そんなにいいの?!

眞鍋さん、叫ぶように聞いてた

うん

部屋が、静かになったんだ

その、静けさを、真奈美が破った

アツシ、あの写メ、私だよ
誰が流したか、言わなくてもわかるわよね?!
次は、顔も流すぞ!
そう言う奴よ!
翔の前で話させたんだからね!
覚悟なさい!

真奈美、アツシさんを睨み付け、そう言ったんだ
そして

カオリ、翔に、見せてあげて
それで五分よね?!

ぇえっ?!

あっそう、仲良くしないんだ?
私のたけ見といて、真奈美のは、あーなってんだとか、影で言うんだ?
ふ〜ん、あっそう!

真奈美が、超不機嫌な態度を見せてたんだ

……………

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