《MUMEI》

ほら、今更ジタバタしないの!

だ、だってぇ、

脱衣場から、真奈美とカオリさんの声が聞こえてた
アツシさんが、写メ撮って見せるからと言ったのを
ホントにカオリのか、わかんない!
真奈美が、そう言って

ほら、下着下げなさいよ!

は、恥ずかしいょ

女同士でしょ?!

あっ、真奈美待って

ほら、脚開いて!

やだ、ちょっと、あっ、やん!

カシャッ!

きゃっ、さ、触らないでよ!

カシャッ!

あん、真奈美ぃ!

カシャッ!

携帯のシャッター音が、してた

なんか、すんげーやらしぃ

綺麗ねぇ、カオリの、新品みたいだわ

真奈美が、戻ってきながら、そう言ってた
そして、眞鍋さんに見せてたんだ

人の見るのって、なんか変な感じね

意外と毛深いわよね、カオリ

真奈美が、薄いのよ、私もこんなもんよ

くすっ、翔が、聞き耳経ててるわよ

あ!、ま、いいや、聞かれても
何よ、アツシ、アンタも聞いてたの?

き、聞こえるように話してたんだろ

やらしい、アツシ

な、何で俺だけ言われんだよ!

翔君になら、見せてもいいかなぁ

眞鍋さんに、からかわれた

なに、赤くなってんのよ!翔!

真奈美が、怒ったとき
カオリさんが、戻ってきた

撮られたんか?

アツシさんが、聞いてた

広げられた

な!、ま、マジか?

う、うん、翔くんに、見られちゃう

うっ、し、しかたねーよ
俺が、あんなこと、聞いちまったから

いいの?

や、やだけど、しかたねーじゃんか
触られたわけじゃねーし

二人の会話に真奈美が

見せてあげるよ、

そう言ったんだ
そして、引き出しの中から、昔使ってた携帯電話を取り出し、電源を入れてた

ほら、見なさいよ、翔にもみせてないわ
戒めのために、持ってるの

アツシに、携帯電話を渡してた

!、カオリが、息を飲んでた

見せて

眞鍋さんが、言った

携帯電話を手にした、眞鍋さんの顔が、
悲痛な表情になってた

翔も、見て

真奈美が言ったんだ

携帯の画面には、中出しされた後の真奈美が言ったんだ写ってた
膝を押さえられ、脚を開かされてた

そして、涙を堪えたような、真奈美の顔

唇を噛み締め、真横を向いてた

胸も、ハダケタまま

悔しいから、泣かなかったわ
泣いたら、惨めになりそうでね
カオリ、翔に、見せたくないなら、言って
見せないで消すわ

真奈美の言葉に

いいよ、見せて、私も噂聞いて、真奈美かなぁって、
きっと、違うよ、合成だよとか、言いながら、似てるよね、とか、
面白がってたもん
アツシ、いまだに持ってるし、見せちゃっていいよ
そんなんで、仲良く居られるなら、安いわ

カオリさん、そう言ったんだ

見ないよ、俺、見られたくないはずだよ、アツシさん

そう、言ったんだ

しばらくして、アツシさんが

見たくねーってのか?
カオリのなんか

怒り口調で、俺に言ったんだ

見たいよそりゃあ、
でも、見ない、気持ち、わかるから
無駄な痛みなんて、必要ないでしょ?

見ろよ、じゃねーと

見ない

見ろって!
俺、真奈美の写メで、なんども

普通でしょ?、そんなの
芸能人のグラビアだって、そうじゃんか

それとは違うだろ

同じだよ、俺だって、そんなのあったら、そうするよ

俺と、アツシさんの会話に

男子のオナニーライフを、聞いたわね
なんか、卑猥ね

眞鍋さん、真奈美にそんなこと、言ってた

たくさんいるよ、同じ学校の制服だもん、
男子なんて、そんなもんよね

そうね、でも、腹立つなぁ、アイツ、マジ死ねばいいわ
ホント、ムカつく

もう、過去の事よ
翔が居なかったら、立ち直れなかったかもしれない
たくさん、嫌なことあったけど、翔がそばに居てくれるから、こうして、前を見てられるの
もっと、綺麗になりたいなぁ
翔が、バカにされるの、嫌
あんな女と、とかって言われるのは絶対嫌だもん

…………

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