《MUMEI》

あるよ、カオリを狙ってた奴を、捕まえて、駅員に突き出したとき、わざと触らせたわ

な、なにそれ!
俺、聞いてないよ!

お尻触られただけよ

何で話さないんだよ!

だって、

だって、じゃないよ!
嫌なんだよ!真奈美のことで、知らないことあるの!

ご、ごめん

嫉妬深いね、翔くん

眞鍋さんにからかわれたけど

ごめんなさい、まだ、翔と、しっかりした形になる前の事だったから
隠してたんじゃないよ、忘れてた、だけなの

真奈美も、真顔で、そう言ったけど

なんか、イライラが収まらなかった

翔君、おこらないで
真奈美、わたしを助けてくれたの、
私がしっかりしてなかったから、私が悪いの!

カオリさん、真奈美をかばってた

真面目っ子ばっかの学校だったものね
私ら、浮いてたよね
痴漢捕まえたときも

眞鍋さん、そう、言ってた

きっと、真奈美と眞鍋さんが、カオリさんと一緒に電車に乗って
罠をしかけたんだ、痴漢野郎に

何されたんだよ!

強く、真奈美に聞いたんだ

真奈美、答えてくれなかった

私もその場に居たよ
スカート捲られて、お尻さわられただけよ

眞鍋さんが、話したんだ

スカート捲られたの?!

俺、怒鳴ってた

お尻触られたぐらいで、そんなに怒るんだね
、もっと、ハードな事を、自分なりに解決させてるのに

眞鍋さんの、言葉に

真奈美の意思で、触らせたんだろ?
ムカツクよ!

感情的に、そう言ったんだ

わかった、翔くん、私に痴漢させてあげるから
真奈美を許してあげてよ

えっ?!

眞鍋さん、何を言ってんのって、思ったんだ

…………

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